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CEFR とは

はじめまして!

弊社は英語教育を中心としたグローバル人材育成のお手伝いをさせていただいております。

ブログでは、研修などでお会いすることができない方々にも少しでも多くの情報を提供できるよう、英語学習や語学教育について、お伝えできればと思います。

最近よく、「CEFRってなんですか?」という質問を受けます。(セファールという言い方が一般的です)

CEFRとは、Common European Framework of Reference for Languagesの略称です。日本語では「ヨーロッパ言語共通参照枠」などと訳されています。

ヨーロッパのすべての言語に適用できるような学習状況の評価や指導指針を提示することを目的とし、Council of Europe (欧州評議会)により、2000年に発表されました。「ヨーロッパのすべての言語に」という表現から分かるように、CEFRは英語だけの指標ではなく、どんな言語にも適応できるフレームワークと言われています。

オリジナル文書の"COMMON EUROPEAN FRAMEWORK OF REFERENCE FOR LANGUAGES: LEARNING, TEACHING, ASSESSMENT"はこちらから確認できます。

CEFRは「◯◯レベルの学習はこのようなことができる」というcan-do statementsに基づいて考えられている枠組で、

・A1  ・A2

・B1  ・B2

・C1  ・C2

の6レベルがあります。A1が日常的な非常にシンプルな表現を使える「初心者」でC2が専門分野の表現なども使える、高度な言語運用力があるレベルです。NHKテキストの説明にもCEFRが使われており、こちらに分かりやすく記載されています。

CEFRは本来は枠組であり、「英検2級」のような試験ではないのですが、語学のコミュニケーション能力別のレベルを示す国際標準規格として、欧米で幅広く導入されつつあります。特に英語学習教材や英語試験において語学力をCEFRに照らし合わせて換算した表記も多く見かけられるようになりました。例えば、大学入試で活用されるようになっている新しい試験、TEAPにおいては、「今回のテストで見ると、あなたの英語力はCEFRのB1レベル相当です」というような形で結果が出ます。このように、よく目に触れるようになったので、英語学習から「CEFRって何ですか?」と質問をよく受けるようになったのでしょう。

文科省でも、どのようにCan-doを日本の英語教育現場に落とし込むか検討が続けられています。グローバル人材として、B1またはB2レベルの英語運用力が身につくようなカリキュラム構成にしたいという声が有識者からは聞かれます。(文科省の資料は

こちら) また、日本独自での研究も続けられており、CEFR-J(http://www.cefr-j.org/cefrj.html)というものも存在します。このように、教育現場で非常に注目されており、日本での英語教育にどのようにCEFRを活かすことが望ましいのか、検討が続いています。

本格的にCEFRに準拠したカリキュラムが導入されるのはまだ先になりそうです。ですので、英語学習者の皆さんは、現時点では、あくまでも目安として

・初級者であればA1~A2レベルの教材を使う

・中級者であればA2~B1レベルの教材を使う

・中上級者であればB2以上のレベルの教材を使う

と考える程度でいいかと思います。これからの教育改革の動きに注視し、具体的な話が出てきたらその時に、ご自身の目標設定もCEFRに準拠したものに設定し直すといいでしょう。

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